今回、使用する真樺材はサーフボードの様な形状をしています。ご要望としては、これを立てた状態で形を成立させることと、それを支持する躯体は、あくまでも家具としての用途を兼ねる事でした。
椛(カバ)材の多くは、床材や壁材など建材として目に触れる機会が多いのですが、その際の呼称が(サクラ)という事で流通しており、非常にややこしい事になっています。
どうややこしいのかは、いろいろありすぎて説明するのもややこしいので・・やめときますが・・ただ、カバノキ科のカバとバラ科のサクラとは全く別種のものであるという事を、それを売っている建材屋さんも知らない事が実は多いです。
ですから、例えば誰かから、部屋にサクラの床材を貼っているから、同じ材料のサクラでテーブルを作ってくれと言われた時などは、その「サクラ」と言っている材料を、しっかりと確認する必要があったりします(今回購入した材木店では、混同した呼称は使われておりません・・一応)
洋材なのですが、いわゆるあの花の咲くサクラです。あの花の咲くサクラといわれる物はバラ科のサクラ属で、国産のものは、山桜とシュリ桜くらいです。
以前自分も、ミズメ桜の事をてっきり、あの花の咲くサクラの事と勘違いしていました・・・実はこれもカバノキ科なんですね・・・。
引き出し部分の内部は、サペリ材を使用させていただきました。全体にリボン杢が出ていて美しかったです。
吊り残で収めました。吊り残は、引き出しの出し入れが軽くていいです。
また次回、完成姿はご紹介します。
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