2010年8月26日木曜日

桑と栓の木の飾棚 (仕事がまたやってくる編)

しかし、この酷暑もひと夏の出来事として、着実に次の季節へとスライドしていくのでしょうが、いいかげんに、何時のことになるのやらという感じがしています。

ですが、あんなにうるさく鳴いていた蝉が、いつの間にか居なくなっている事に気付き、もっと、ザ・夏の風物詩に寛容でいれば良かったなどと悔いてみたりしていますが。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

ひとまず、今取り掛かっているお仕事です。

納入された材料を検品してデザインプランを考え中です。またまた、TEDEの井上さんにデザインをお願いして、桑材と栓の木を使用して飾棚を製作します。

今回は、もう、おひとかたの職人さんが関わって作り上げます。その方の仕事が、今回は重要な見せ場となります。

桑材は、茶道具の材料としては最高級のもので、家具用材としては貴重品ですから、ごく稀に使用されます。葉は蚕の餌ですが、養蚕の盛んだった頃に比べ、木自体の自生量も減っているようで、ますます稀少となっています。

使用する材料は、小径木から製材されたものと、中径木クラスのもので製材されたものがあり、小径木の方が木目が密でしたので、部材同士の組み合わせが混在しないように注意したり、割れている部分もかなりありましたので、木取り作業も慎重に時間をかけました。

写真は、板の耳部分の形を整えているところです。今回、出来上がったデザインを実現するためには、全ての使用する板に、この作業が必要でした。

ひとまず、この辺で・・・。

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