2009年6月27日土曜日

ラウンドテーブル

大気中に吸い上げられた水蒸気は 
浮力を増して雲となり 
期せずして飽和を迎えたそれは 
山の頂に一滴となって落下し結合され 
渓谷を一気に滑り落ちた水はやがて一すじの川となり
満ち足りた海へと最短ルートで流れていく

ものつくりをするときの、一連のプロセスをもってまわって言うならこんな感じで、ある意味理想形でしょうが・・・なんちゃって、あほなイメージを思い描いてみても、なかなか思うようにはいかず、手を変え品を変え紆余曲折ありながらも、「えいやっ」と最終的には力技で形にしていきます。

オーダーいただいて作った品ですが、依頼主は旧知の仲ですから形などはお任せで製作させていただきました。このお品はサンセットラボラトリのラインナップとしても考えてもいますので、とりあえず撮影をしておこうかとも考えています。

先方にその撮影でお借りする旨をお伝えしたところ、「水に沈めたりするのですか・・・」って言われましたが、安心してください、水には沈めません。


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2009年6月23日火曜日

ドメインの変更のおしらせ

サンセットラボラトリのドメインを取得しました。
登録していただいている方はお手数ですが、変更の程をお願いいたします。

http://sunset-lab.com になります

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小細工はいいからホームページを早く完成させろ!!という、誰かの声が聞こえてきそうですが・・・しばしお待ちください。

2009年6月20日土曜日

夕暮れ工場づくり

本日はお天気も良く、外の作業にはもってこいの日和でしたので、サンセットファクトリー(サンセットラボラトリの新工場)作りをしました。将来的にはここを拠点に、サンセットラボラトリとして活動していくつもりです。が・・・いかんせん、見ての通りの年代物です。相当、手入れをしないといけません。

先月のGWにも、世の浮かれっぷりと、真昼間っから「ビール飲んで良し」の誘惑に気をそがれながら、ひたすらに工場内部のたまった埃と汚れを、高圧洗浄機で涙とともに洗い流したわけですが・・・。

工場に面した、駐車場部分の荒れたところを、コンクリートで補修しています。左側でえっちらやっていますのが私のお姿でございますが、右側のお方がウシジマさんです。この方は、この辺りの周辺環境の委託管理を請け負われておられるのですが、困ったときに助けてくださるスーパーマンみたいな方です。あまりにも地面が荒れていますので、ひとたび風が吹けば、もろに砂埃が吹き込んできます。それを防ぐために、へっぴり腰でえっちらほっちらと、やっていたのですが、植木の剪定作業を終えたスーパーマンが見かねて助けて下さいました。お疲れのところ、どうも有難うございました。感謝しています。

これまでも、工場が汚いので駄々をこねていた自分に、高圧洗浄機一式をダンディに差し出してくださったり。工場内部の採光窓がなくて暗いと、ガックリ膝を落としていた自分に、キラリと光るサッシ窓を「はめとけ」と、クールに置いていってくださったり。

よく考えたら、自分のこれまでの人生の中で、こんな沢山のスーパーマンみたいな方に、助けていただいてばかりです。いつかは自分もそんな人になれればと願いつつ・・・本日の記憶とします。

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家財道具を大切に使い続けていくということ

「家具は生活の記憶装置だ」と誰かうまいことをおっしゃっていましたが・・・

最近させていただいたお仕事ですが、座卓の天板のリペア・塗り替えをさせていただきました。自分の中の呼び方としては更新をすると言った方がしっくりきますが、なんか、その呼び名の方が生活用具としての家具の有り様を内包した、言葉の趣を持っているような、そんな気がするからですが。


上の写真がいわゆるビフォーの状態です。カバ材を着色ラッカー塗装でコーティングされていました。毎日の使用の中でコーティングが擦り減っていき、生地の部分が剥き出しになっています。ここまでなるには多分数十年はかかっていると思いますので、その使用の痕跡もなかなかいいもんですが、そこは、作り手のちょっとした感傷です。
持主様は、大切に愛着を持って使われていたんだなと一目で分かります。


表面のキズ、塗装の剥がれを気にされておられた様ですので、一度、研磨をして塗装をはぎ取り、生地を研磨しなおして、ウレタン塗装でコーティングさせていただきました。
自分が手を入れて更新することで、持ち主様がまた、気分よく使い続けていく。そしてまた、傷んだ時は、自分か、又は、誰か別の職人が更新し続けていく。
そんな、ちょっといい物語に参加させていただいた気がします。

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2009年6月18日木曜日

撮影ロケに行ってまいりました (九重・阿蘇編)

ちょっと前の話になるのですが、サンセットラボラトリの商品イメージ写真の撮影に行ってまいりました。 現在、在住しています大川市に拠点を移す前は、大分県の中津江村に住まっていましたので、その時の地の利を生かしまして、九重及び阿蘇方面へアクティブに、かつスマートに、撮影をこなしてきました。



お手伝いに来てくれたヤマダさんが椅子を運んでくださってますが、草千里での一枚です。実は足元には足の踏み場もないくらいの、お馬さんが残して行ったであろうシンボリックなものが御座いました。撮影もまさに命がけです。誰からともなく「く〇せんりではなかろうか・・・」などとたいへん不謹慎な発言もあったような、なかったような・・・ いや、しかし、その程度のことなども芸の肥やしになれば幸いでございます。


ロケ用のMT車を運転できないキッチュな、ナカシマさんとヤマダさんのスカシタ一枚でございます。おかげさまで、全行程の15時間は自分が運転することになりました。まさに想定外です。阿蘇山も大噴火してます(嘘です)

はてさて、雄大なる大自然の中にサンセットラボラトリのプロダクトが、うまく溶け込むことを願いつつの行程でしたが、写真の仕上がりはいかがなものでしょうか?
自分としてはサンセットラボラトリの世界観及びメッセージが少しでもビジュアルを通して伝わればと思っています。今回のお写真はホームページに早速アップせていただいてますので、どうぞご覧下さい。

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2009年6月6日土曜日

大川家具の産地に来てから


はや一年経ちました。
ようやく、この街にも慣れてきまして、移動時の間違えて裏道りに入り込むと30分は抜けられないパターンも、するりとかわせるようになりましたし、クリーク(農業用の水路)に棲む大量のカメさん達とも、何とかうまくやっていけそうな気がしております。
完全に斜陽な雰囲気のする家具業界に身を置いています。いまでは珍しくなった(ほぼ皆無か?)昔ながらの木工道具を駆使して、家具つくりをやっていくスタイルがこの時代に有効なのかどうか、技術を引き継ぐ者として、身をもってチャレンジしていきたいと思っています。



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