2011年11月1日火曜日

桑と槐(エンジュ)の小物

ブログのほったらかしは、まったくもって反省しきりなのですが、どうぞお付き合い下さい。
忙しかったんです・・不意に犬が一匹増えたりしたり・・・関係無いか。

遅くなりましたが改めまして、木工まつりにご来場頂いた皆さま、大変有難うございました。
僕は店頭に立つ事は出来なかったのですが、初めての参加にしては、お客様の反応は上々だった様です。
また、来年の春にイベントを同じ会場でやりますので、今のところは引き続き参加させて頂こうかと思っています。

そして、お仕事です。


小物もたまには作ります。これはお盆と云うにはエッジが効いていてトレーとカタカナでいっちゃった方が良さそうですが。以前の桑の飾棚を作った時の残り材で、小物を作ってほしいとのクライアントのご要望で、製作させていただいたものです。四隅のかんざしは黒檀でアクセントにしています。

それと、春の木工祭には、もう少し作りを簡単にしたお盆を作って出品してみたいと思っています。




こちらは取っ手付きのワイドタイプ。お盆はやはり木で出来た素材が一番使いやすいし、木の方がどんな器の素材を乗せてもしっくり来ると思いますが、どうでしょう?


こちらはティッシュケース。やはり桑材です。
下台には引き出しを設けて、丹念に製作させて頂きました。なんとも贅沢な一品となったと思います。




こちらは引き出しなしのシンプルタイプ。ティッシュケースも今度の木工祭で出品をしてみようと思いますが、需要ってあるのか心配です。どうでしょう?


こちらも隅の納まりはかんざしですが、一か所じゃなく、もう少し多く入れた方が絵的に良かったと、今は思っています、反省・・。


これはダストBOX、いわゆるゴミ箱ですが、こちらは横文字でいった方が高級感があります。
材料はエンジュ材です。また来年にこの材料で面白いものを作らさせてもらう事になりました。今から楽しみです。その時はまた・・・。

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2011年10月4日火曜日

大川木工まつりは10/8・9・10の三日間です

というわけで、大川木工まつりに参加することになり、小さいながらも販売ブースを間借りして出店させていただきます。

場所は見本市をやっている産業会館の1Fの一番奥の奥の奥です・・・新参者だからか、一番目立たない所に割当てされていまっすので探してみて下さいませ~。

とりあえずは、お祭り価格(激安?)で製品を提供できていると思いますので、皆さま是非ともお越しくださいませ!!


筆箱 ¥1.500 材質いろいろで15個くらいあります


子供椅子 ¥5.000 3歳児位のお子様サイズです ヒノキ材で40個くらいあります


子供机 ¥8.000 椅子に合わせたサイズです 5台くらいあります


フォトフレーム ¥1.500~¥4.000 材質いろいろでL版・2L判・A4サイズを用意しています


20個くらいあります これおススメです


ベジタブルケース ¥1.000 杉材で30個くらいあります 
きっちりスタッキングもできます  ジャガイモや玉ねぎなどいれて置くと雰囲気でます


スツール ¥18.000~¥20.000 アッシュとウォルナット材で3脚あります

その他これ以外にも、全身姿見や大人向けのカッコいいお手頃デスクなどなど販売します。

また、私のこれまで製作した製品写真をアルバムにまとめて置いてありますので、これも見れます。
是非、大川木工まつりにお越しください!!

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2011年9月9日金曜日

真樺の衝立兼キャビネット (青の深さは測れません編)

真樺(椛)材でのお仕事です。お客様より材料支給で、井上哲志さんにデザインしていただき制作します。

今回、使用する真樺材はサーフボードの様な形状をしています。ご要望としては、これを立てた状態で形を成立させることと、それを支持する躯体は、あくまでも家具としての用途を兼ねる事でした。


椛(カバ)材の多くは、床材や壁材など建材として目に触れる機会が多いのですが、その際の呼称が(サクラ)という事で流通しており、非常にややこしい事になっています。

どうややこしいのかは、いろいろありすぎて説明するのもややこしいので・・やめときますが・・ただ、カバノキ科のカバとバラ科のサクラとは全く別種のものであるという事を、それを売っている建材屋さんも知らない事が実は多いです。


ですから、例えば誰かから、部屋にサクラの床材を貼っているから、同じ材料のサクラでテーブルを作ってくれと言われた時などは、その「サクラ」と言っている材料を、しっかりと確認する必要があったりします(今回購入した材木店では、混同した呼称は使われておりません・・一応)

そして、躯体となるフレーム部分の材料はチェリー材です。これはバラ科のサクラ属です。

洋材なのですが、いわゆるあの花の咲くサクラです。あの花の咲くサクラといわれる物はバラ科のサクラ属で、国産のものは、山桜とシュリ桜くらいです。

こうやって、くどくど書いているのは、時々自分でも分からなくなるからで・・・書いて、きちんと覚えようという試みです。

以前自分も、ミズメ桜の事をてっきり、あの花の咲くサクラの事と勘違いしていました・・・実はこれもカバノキ科なんですね・・・。

引き出し部分の内部は、サペリ材を使用させていただきました。全体にリボン杢が出ていて美しかったです。


吊り残で収めました。吊り残は、引き出しの出し入れが軽くていいです。



また次回、完成姿はご紹介します。

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2011年8月22日月曜日

ダグラスファー(米松)の座卓

今日は涼しい。お盆が過ぎると、こんな日も多くなってきますね。
そして、今年もまた、いつの間にか蝉の存在がパタンと消えてしまっている事に気付きました。
ちょっと寂しい気持ちにさせられます。夏も終わり。

もうちょっとだけ、うるさく鳴いてもいいのにと思う。

そして、お仕事です。米松ですね。一般的には、ヤニ(脂)成分が多いので、家具にはあまり使われていませんが、これだけの大径木になると、観賞用としての価値が在ります。
建材に使われる米松よりも、削った後の染み出し方を見ると、この材料の方は比較的ヤニ成分が少ないようでした。


サイズは2.4m×1.1mあります。これだけ大きな天板は、なかなか手掛ける事は少ないです。


完成姿です。脚はボルトジョイントで取り外し式にしています。
コーティングはヤニ止め剤を塗布した後に、ウレタン塗装で仕上げています。ヤニ止め剤を塗っていてもヤニ壺を含んだ材料であれば、ヤニの染み出しは止まらないのですが、幸いにもヤニ壺は含みませんでした。


極力、脚部分を天板の内側に寄せて、天板のサイズと美しさを際立たせる様にプランニングし、側面の耳の部分に彫を入れてテクスチャを加えてみました。







針葉樹は材質が柔らかいので、加工中はその辺に気を使いながらの作業となったり、部材を細くしすぎると強度不足になったり、部材の組み方を誤ると後で破損の恐れがあったりと、通常良く使う様な家具用材に比べると難点が多い。
しかしながら、日本における木材供給は針葉樹材が主体となるわけで・・・。

だから、作り手としては今後、針葉樹材を有用な家具材として認識できるほどの製品パフォーマンスを、生み出していく必要がある様に、ちょくちょく思ってはいます。

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2011年8月9日火曜日

ウォルナットテーブル

蝉の騒音真っ盛りの毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
熱中症対策だと言って、ふと、立ち寄ったクーラーのある場所での無駄な長居などしないように、くれぐれもお気を付け下さい。クセになります。

お仕事です。
ウォルナット材を使ってのダイニングテーブルというのは、家具職人であればコンスタントに手掛けていたいオーダーのベスト3くらいに入ると思うのですが、そんな統計を取っても世の中的に特に意味を成さないので存在しないわけですが・・・ともかく、いい材料なので。


世界銘木ベスト3というものはありまして「マホガニー・チーク・ウォルナット」となっています。その割には、ウォルナットは一般的に普及しすぎていて、本来の希少性や価値は市場として薄くなっている様に思います。ただ、他の2種と比べると現地の生育環境が整っていて、比較的流通させやすいのだとは思いますが。

ちなみに、この三種の材の他にアッシュを加えたものが、世界四大銘木といわれている様です。へー!


この場合のアッシュというのは「タモ・トネリコ・ホワイトアッシュ・スワンプアッシュ」の事だそうです・・・スワンプアッシュ??聞きなれない木材がまた出てきました。ホワイトアッシュよりも軽度で木目がはっきりだそうです。


世界の木材の事を知ろうと思うと、家具用の材料だけでも膨大ですごい量です。また、それにそれぞれの硬さや色、素性や産地やサイズなども把握するとなると、もう、いっぱいいっぱいですね。


四大銘木に、辛うじてすべり込んだアッシュといえば、10月の大川木工祭に向けて、ホワイトアッシュでデスクを作ろうと思っています。手の届きやすい価格帯で販売する予定ですので、その折にはお立ち寄りいただき「これくれ」と声をおかけ下さい。


木工祭といえば、サンセットラボラトリでブースをお借りして出店することにしました。他店と比べるとはるかに小さいブースになりそうですが、木工祭においでのお客様に気軽に買っていただけるように、持ち帰れるサイズと共に価格も抑えるつもりです。こんなのが部屋にあったらいいなと、思っていただける商品を作って置くつもりです。


このウォルナットのテーブルのサイズは2.8m×0.9mの大きなものです。納品先で天板の片側はキッチンユニットに持たせかけるように固定されますのでこんな一本脚になっています。ウレタン塗装で仕上げています。


大きいテーブルといえば、もう一台大きいテーブルを製作しましたので、次回ご紹介します。

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2011年8月3日水曜日

楓材のTVボード

もう一丁!井上てつしデザインの秀作できました














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2011年7月30日土曜日

ゼブラウッドとカエデのテーブル

夏だ花火だ!!

井上てつしデザインの秀作できました















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