2010年8月26日木曜日

桑と栓の木の飾棚 (仕事がまたやってくる編)

しかし、この酷暑もひと夏の出来事として、着実に次の季節へとスライドしていくのでしょうが、いいかげんに、何時のことになるのやらという感じがしています。

ですが、あんなにうるさく鳴いていた蝉が、いつの間にか居なくなっている事に気付き、もっと、ザ・夏の風物詩に寛容でいれば良かったなどと悔いてみたりしていますが。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

ひとまず、今取り掛かっているお仕事です。

納入された材料を検品してデザインプランを考え中です。またまた、TEDEの井上さんにデザインをお願いして、桑材と栓の木を使用して飾棚を製作します。

今回は、もう、おひとかたの職人さんが関わって作り上げます。その方の仕事が、今回は重要な見せ場となります。

桑材は、茶道具の材料としては最高級のもので、家具用材としては貴重品ですから、ごく稀に使用されます。葉は蚕の餌ですが、養蚕の盛んだった頃に比べ、木自体の自生量も減っているようで、ますます稀少となっています。

使用する材料は、小径木から製材されたものと、中径木クラスのもので製材されたものがあり、小径木の方が木目が密でしたので、部材同士の組み合わせが混在しないように注意したり、割れている部分もかなりありましたので、木取り作業も慎重に時間をかけました。

写真は、板の耳部分の形を整えているところです。今回、出来上がったデザインを実現するためには、全ての使用する板に、この作業が必要でした。

ひとまず、この辺で・・・。

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2010年8月10日火曜日

ご挨拶


ということで、工房は「SUN SET LABORATORY」と名前を付けました。みなさまご愛顧くださいませ。

今までお世話になった方や、お付き合いのある方は、もう少し身辺状況が落ち着きましたら、改めまして開業のお知らせをさせていただきます。只今、フライヤーを製作していただいていますので、それを送付したいと思っています。

また、大変申し訳ございませんが、納期の迫った仕事はお受けしかねる状況です。納期的に余裕のある製作依頼をよろしくお願いいたします。

所在地は 福岡県大川市向島1943番地 です。
お越しの際は下記までご一報くださいませ
tel&fax:0944-32-9424 email:sunset@sunset-lab.com


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2010年8月3日火曜日

ほんとのはじまり

くそ暑い・・・いえ、大変お暑うございますね。

みなさまいかがお過ごしでしょうか?スミマセン、ひさびさです。

思い起こせば、三月のことですが、[SUN SET LABORATORY]をアトリエを構えて、そこでやることを決意して、五月から、今までお世話になっていました以前の工場を離れたワケですが・・。

柳川にあるアールテックという会社の工場の隅っこに寄生するように、作業場を構えておりました。
快く今まで面倒を見てくださった、アールテック有限会社の堤社長ならびに、会長には心から感謝しています。堤社長のご理解がなければ、この街で仕事をすることはなかったと思います。大変お世話になりました。

愛車を売っぱらい、手に入れたスズキサンバー(軽トラック)に道具を積み込み、引っ越し中です。いつの間にか増えていた荷物の山・・。そして、お世話になった工場の人達とのお別れ。

ここから工場作り。新たに工場にするつもりの倉庫の内部ですが・・・なんにも機械がないですね・・・。
借り手の出入りを繰り返した倉庫なので、電気配線もデタラメです。で、引っぺがしているところ。
後ろにはやはり、スーパーマンことウシジマさんの姿。

床はコンクリむき出しですから、床板を張っているところ。この辺の木工所はコンクリ床で作業されているところがほとんどですが、私は刃物をよく床に落としてしまうので・・・。

薄いべニアですが、まあ、予算のことを考えると仕方ないです。いつか、木のフロアにしたい。
窓が一つもない倉庫なので、大家さんの承諾を得て窓枠を取り付け。木正舎のスヤマさんが大分から手を貸しに来てくれました。

やはりそこは兄弟弟子。驚くほど作業がバンバンはかどります。感動!!素敵スヤマっさん

外面 いい感じ!!それっぽい。こうなると盛り上がってまいります。
ここから、機械の搬入やメンテナンス・手道具のセッティングや材料の整理などなど、終わりの見えない工場づくりがあったのですが・・・写真に納めていません。今思えば残念ですが、その時は気持ちに余裕がありませんでした。
早く仕事をして、お金に換えないといけないという命題がチラチラするもんですから・・・。

工場を作るにあたって、たくさんの人が力を貸して下さいました。本当に感謝しています。特にヤマには。
自分が自由に家具づくりができる作業場を持つというのは、夢であり、それが希望でした。それが叶わない状況の中で、今までに何度も悔しい思いをしましたから。
今はとにかく、工場の時計の針を一周でも多く回したい。です。

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