2010年12月24日金曜日

栗のダイニングテーブルセット (たしなむ編)

前回の栗のセットの完成姿です。木目綺麗に出てます!!

先日、納品したお客様よりご連絡があり、ご満足頂けた旨をいただきました。
遠く関東にお住まいのお客様で、電話・メールによる打ち合わせでのみで、製作・納品させていただきました。 直接にお会いできず、それでもこちらを信頼して、製作依頼をして下さったので、仕上がり具合を喜んでいただいけて正直ほっとしています。








長年大切に使っていただけますように。

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2010年12月18日土曜日

栗のダイニングテーブルセット (製作編)

栗材でダイニングテーブルとベンチの製作依頼です。
ダイニングテーブル天板は、二枚剥ぎ。ベンチ座面は一枚の板で耳部分を残して製作します。

栗は木目が明瞭で、誰もが一見して、いわゆる“木”であるという好印象を受けると思います。
個人的にも好きな材料で、使い方次第では「和」にも「洋」にも転んでくれるマルチプレイヤーだと思っています。

栗材はタンニン成分が多いので、腐れにくく、用途として枕木や板葺き屋根材などに使われていたようです。うっかり、スチール製の道具などを木の上に置きっぱなしにしてしまうと、そのタンニンと反応して、材料表面にくっきりとその道具の形の黒いしみができてしまいます。楢材よりもそれが顕著の様です。

そり止め用の、吸いつき桟を甲板裏側に叩き込んでいます。
加工は慎重に精度を出す必要があります。これをてきとうにやると、噛み合わせがゆるゆるで、取り付けても見た目だけで全然役に立たないものになってしまいます。

びっちり。

ベンチの脚部分です。お客様のご依頼で脚部分はブラウンに着色しています。


その他はオイル+ワックス仕上げです。ゴシゴシ!


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2010年12月3日金曜日

桑と栓の飾棚 (われなべにとじぶた編)

いよいよ寒く、きびしい冬もやってきそうです。覚悟と共に上記のようなイメージトレーニングも必要かと思われます。みなさま風邪など引かぬよう、御自愛くださいませ。

先日、前に製作した飾棚を写真撮りをしましたので、紹介させていただきます。どうぞご覧ください。








来年の春あたりにまた、井上さんと組んで仕事をします。今度は技術的に高度なものを製作しようと思っています。また紹介できればと思います。

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2010年11月22日月曜日

李朝と西洋ミックス風の応接セット (作るまえと作ったあと編)

製作中に思っていたのは、圧倒的に高いレベルで仕事をしていた、昔の職人さん(先達たちのレベルの高さは資料を見れば明らかです)と同じスピードとテンションで取り組めるかでした。

およそ、三週間という短期間で作り終えたのには、我ながら満足しています。
ですが、取り掛かる前にはイメージは出来ていて、後は作るだけだったつもりのところが、作り終えてみてからたくさんの技術的な落ち度や、反省すべき箇所が見えました。

でも、今の自分が精一杯やっての結果が、形としてここに完成したわけで・・。

まだまだ若輩者ではあるけれど、そんなに悪くない輩かと。

少し、ほっとしたような、また、前に行けそうな。






一緒に作ったヤマさんとスヤマさんや、サケミさんに感謝しています。また、依頼してくださったクライアントに感謝します。

しかし、殿下はどんな感じでお座りになられたのでしょうか??くつろいで、いただけていたら幸いですが・・。

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2010年11月17日水曜日

李朝と西洋ミックス風の応接セット (たましいおどる編)

ここのところ日中は小春日和でポカポカとあたたかく、気持ちの良い日が続いています。

今、このタイミングで秋を満喫するような動きをしないと、あっさり冬到来となり、キンキンに寒い日を耐え忍ぶ毎日になるわけで・・・。

そうです、みなさま!!仕事に追われている暇はありません!!仕事を止めて出かけましょう!!

紅葉 秋なす 塩さんま!!


そして、お仕事です。

ひたすら削っていきます。ひたすら根気よく!丁寧に!かつ迅速に!

脚部材仮組! 三方留め ぴしゃり!!

筑後川の流れのように! よどみなく組み立て!!

そして、ひさびさに手伝いに来てくれたヤマさん! 塗装前の木地調整!! 筑後平野のように真っ平らにゴシゴシ!!

ソファスプリングの試し乗り! サケミさんと一緒に!!

そして、ヤマさんのテーブル面取り!! 筑後川の流れのように悠々と!!

テーブル棚板部分!! 

テーブル!!完成!!

つづく!!

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2010年10月27日水曜日

李朝と西洋ミックス風の応接セット (スヤマさん編)

泥棒カササギにつづいて、ハトも舞い降りました。どうやら、トリに縁があるようです。

お気づきかとは思いますが、サンセットラボラトリは鳥ではありませんが・・。

「ほらほらお食べ・・大木町のパリパリでシャキシャキのキャベツと、どっかでとれた枝豆だよ」

                            SUN SET Tシャツ ¥3.500

「ここに置いとくからね、でも、ここはハッチャンのお家だから住みついちゃダメだよ」

                             SUN SET Tシャツ ¥3.500

「・・・うるせ」



お仕事です。

納期までかなり押しています。

荒取りの段階です。これから手で全部削ります。

電動彫刻機の刃先のちょうどいいやつが、カタログになかったのでどうしたもんかと思っていましたが、近所の金物屋の頑固オヤジに、平ノミを自分で加工して作れよ、てめー職人だろ!!とのアドバイスをもらいましたので、古いボロボロのどっかで拾ったものを加工しました。
浅い丸型のノミに改良しました、時間もかかったけど。 DO IT YOURSELF 有難うオヤジ。


いそげ いそげ!!

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2010年10月22日金曜日

李朝と西洋ミックス風の応接セット (ヤマさん編)

毎朝、工場へと向かう家から徒歩30歩の道のりに、ここのところ“カササギ”をよく目にします。

カササギは佐賀県及び、ここ筑後川下流域に生息しています。こちらでは“カチガラス”という呼び名で親しまれており、鳴き声がカチカチというところからその名がついた、など由来は様々。

工場のすぐ前の広場でうろうろと意味ありげです。“カチ”という名前ですから、これはどうも縁起が良さそうだと思っています。

しかし、光るものを集める習性もあるようで(そういえば何かの物語でスプーンを盗んだよな・・)

大川近郊の方、しばらく空飛ぶ カンナ ノミ ノコギリ があれば、お手数ですがご一報ください。多分ボクのだと思われます。

そして、お仕事です。クライアントがVIPをお迎えになられるそうで、そのための応接セットを、新規にあつらえたいというご要望にお応えさせていただいています。

納期的に余裕がなく厳しいので、木正舎の兄弟子のヤマさんに遠い所、お出でいただき手伝ってもらったりしています。

3年ぶりに一緒に作業するので、少し、ぎくしゃくするかなと思ったりしましたが、何にもなかったですね。ちょっと打ち合わせて、淡々と仕事に取り掛かりました。そりゃそうだよな、8年も毎日、朝から晩まで一緒にいたんだもんな。

楢の厚板数枚から、贅沢に部材を切り分けています。特別な仕事用に自前でストックしてあったものです。

これは、ソファの肘部分です。張り地は酒見椅子店が担当しています。サケミさんとの共同作業です。

機械で加工できるのはここまで。荒削りは際々まで機械で攻めるのが好きです。

機械で出来ないところは手作業でちまちまやります。

完成。これがないとソファの軸が組めないので、先に完成させました。

ソファ用の脚とテーブル用の脚の部材です。成型後のフォルムをイメージして、脚先が欠けないように木理を注意して部材を決めます。


こんな風に加工されています。三方留めです。

これから脚のフォルムを出すために削っていきます。

つづく

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2010年10月18日月曜日

桑と栓の木の飾棚 (生まれついたもの編)

いま、プレッシャーのかかる仕事をしています。次回紹介します。

前回のつづきです。

フレーム部分の正面部分と背面部分を組み上げて、接合部分をなめらかに仕上げています。

なかなか、根気と手間がかかります。

そして、前後を組み上げて・・・

こんなかたち。面白いですね。

今回はクライアントの要望で、扉の鏡板部分に季節の花をモチーフにした、立体的な象嵌を組みこみました。
何種類かの木を使い、それぞれの木の色でパーツを切り出し、貼り付けて花の柄を作っています。
製作されたカネガエさんの技術には脱帽です。自分もいつか・・・。
慎重に扉に組みこみ、フレームに取り付けています。



そして、これから塗装して、写真撮りします。

また、写真撮影が済んだら紹介させていただきます。

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