2012年11月13日火曜日

ウェンジカウンターテーブル 

どうもここのところ、ぐずぐず天気ばかりでせっかくの秋の訪れがなかなか楽しめない様に思えて、なにはともあれ大変もったいなく感じています・・・。

そして最近、木材の加工機械を新調しました!
・・とはいえ中古機械なんですけど、スペックのよい良品です。

こちらが2年半の間、共に良く働いてくれた地元大川のかつみ製の自動カンナ。
逆目が出そうな材料は、ほぼ100%逆目という二枚刃式で、送りローラーやその他の調整は、ほぼ微調整が効かないという頑固もんでしたが・・。

クセがあって、いうこときかない所も、うまく使えば通常の仕事にはなんとか耐えれていたのですが、もう一段階上のレベルの仕事をしたい時には、なかなか頼りに出来ずに、他所に機械をお借りして済ませる様な事を続けていました。

そしてこれが、新調した機械。木工人あこがれの桑原製。
ほぼ逆目のでない、四枚刃で自動昇降着き。主軸のオイルバス式は滑らかなイイ音で四枚刃を振り回して、セクショナル式の送りローラーは、少々の厚み違いの部材をいっぺんに突っ込んでも、いいのよ いいのよ・・と優しく受け入れてくれます。

僕にとっては、ずっと憧れていて、そんな易々とは自分の手元に来るとは思っていなかった類のものですから、念願の代物を決して十分ではない条件を呑んで頂いて、届けてくれた機械屋さんに大変感謝しています。
それでもってこちらは、ウェンジのカウンター天板。
ウェンジはとにかく硬くて、裏面の反り止めの加工などは、刃物が研ぎたての切れる状態ではないと切削が難しかったです。
木肌は非常にきめ細かくテクスチャがついてあります。木目は全体に笹杢の様な感じで入っていて、木理も微妙に交錯しています。
細かい割れが後から来そうで少し心配な部分も感じたのですが、そのへんを大目にみられる人には、天然ダーク色の重厚な天板材として、かなりお勧めをしたい素材です。

それでもって、こちらは木工まつり用のベジタブルケースの副産物。
ご要望に応じて少し作りも変えています。杉の端材で製作できるものですから、けっこういろんな意味で魅力的に感じています。
このやり方で、うまいことやって、国産杉材シリーズを、さらに展開させたいと思っています。

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2012年11月2日金曜日

タモのダイニングテーブル


日暮れの頃には、夕日も綺麗に西の空に広がっています。
夕日の赤や、紅葉の赤、赤とんぼの赤に、柿の赤
秋の風景を演出している、鮮やかな赤色がとても印象的です。
赤色をみると食欲も増すそうです。

それではお仕事です。タモのダイニングテーブルでオーダーを頂きました。仕上げはダークブラウンの塗装だったのですが、塗装前のタモの素地の雰囲気がとても良かったので、そちらの姿で紹介します。

天板の仕様などは無垢材ですので、反り止め用の部材を入れる必要がありましたが、見えがかりは天板と脚という二つの要素のみで、シンプルにすっきり見せたいとのご要望でしたので、天板内部に反り止め用の部材を埋め込んで処理してあります。

サイズは2.4m×90cmと少し大きめ。

天板も脚材もエッジの効いたディティールになっています。天板サイドと脚のラインのつながりが、このテーブルの核心部分。

いつか、タモ材の素材感を最大限に生かした仕上げ方法を考えて、製品に反映させてみたいと思う。

最終的にはダーク塗装になりましたが、これも丁寧に工程を踏んで着色しています。

テーブル自体はシンプルな構成ではあるのですが、それだけに加工精度が高くなければ成立しないデザインだったと思います。完成に至るまでは大変緊張してしまいました。

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