2011年8月22日月曜日

ダグラスファー(米松)の座卓

今日は涼しい。お盆が過ぎると、こんな日も多くなってきますね。
そして、今年もまた、いつの間にか蝉の存在がパタンと消えてしまっている事に気付きました。
ちょっと寂しい気持ちにさせられます。夏も終わり。

もうちょっとだけ、うるさく鳴いてもいいのにと思う。

そして、お仕事です。米松ですね。一般的には、ヤニ(脂)成分が多いので、家具にはあまり使われていませんが、これだけの大径木になると、観賞用としての価値が在ります。
建材に使われる米松よりも、削った後の染み出し方を見ると、この材料の方は比較的ヤニ成分が少ないようでした。


サイズは2.4m×1.1mあります。これだけ大きな天板は、なかなか手掛ける事は少ないです。


完成姿です。脚はボルトジョイントで取り外し式にしています。
コーティングはヤニ止め剤を塗布した後に、ウレタン塗装で仕上げています。ヤニ止め剤を塗っていてもヤニ壺を含んだ材料であれば、ヤニの染み出しは止まらないのですが、幸いにもヤニ壺は含みませんでした。


極力、脚部分を天板の内側に寄せて、天板のサイズと美しさを際立たせる様にプランニングし、側面の耳の部分に彫を入れてテクスチャを加えてみました。







針葉樹は材質が柔らかいので、加工中はその辺に気を使いながらの作業となったり、部材を細くしすぎると強度不足になったり、部材の組み方を誤ると後で破損の恐れがあったりと、通常良く使う様な家具用材に比べると難点が多い。
しかしながら、日本における木材供給は針葉樹材が主体となるわけで・・・。

だから、作り手としては今後、針葉樹材を有用な家具材として認識できるほどの製品パフォーマンスを、生み出していく必要がある様に、ちょくちょく思ってはいます。

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2011年8月9日火曜日

ウォルナットテーブル

蝉の騒音真っ盛りの毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
熱中症対策だと言って、ふと、立ち寄ったクーラーのある場所での無駄な長居などしないように、くれぐれもお気を付け下さい。クセになります。

お仕事です。
ウォルナット材を使ってのダイニングテーブルというのは、家具職人であればコンスタントに手掛けていたいオーダーのベスト3くらいに入ると思うのですが、そんな統計を取っても世の中的に特に意味を成さないので存在しないわけですが・・・ともかく、いい材料なので。


世界銘木ベスト3というものはありまして「マホガニー・チーク・ウォルナット」となっています。その割には、ウォルナットは一般的に普及しすぎていて、本来の希少性や価値は市場として薄くなっている様に思います。ただ、他の2種と比べると現地の生育環境が整っていて、比較的流通させやすいのだとは思いますが。

ちなみに、この三種の材の他にアッシュを加えたものが、世界四大銘木といわれている様です。へー!


この場合のアッシュというのは「タモ・トネリコ・ホワイトアッシュ・スワンプアッシュ」の事だそうです・・・スワンプアッシュ??聞きなれない木材がまた出てきました。ホワイトアッシュよりも軽度で木目がはっきりだそうです。


世界の木材の事を知ろうと思うと、家具用の材料だけでも膨大ですごい量です。また、それにそれぞれの硬さや色、素性や産地やサイズなども把握するとなると、もう、いっぱいいっぱいですね。


四大銘木に、辛うじてすべり込んだアッシュといえば、10月の大川木工祭に向けて、ホワイトアッシュでデスクを作ろうと思っています。手の届きやすい価格帯で販売する予定ですので、その折にはお立ち寄りいただき「これくれ」と声をおかけ下さい。


木工祭といえば、サンセットラボラトリでブースをお借りして出店することにしました。他店と比べるとはるかに小さいブースになりそうですが、木工祭においでのお客様に気軽に買っていただけるように、持ち帰れるサイズと共に価格も抑えるつもりです。こんなのが部屋にあったらいいなと、思っていただける商品を作って置くつもりです。


このウォルナットのテーブルのサイズは2.8m×0.9mの大きなものです。納品先で天板の片側はキッチンユニットに持たせかけるように固定されますのでこんな一本脚になっています。ウレタン塗装で仕上げています。


大きいテーブルといえば、もう一台大きいテーブルを製作しましたので、次回ご紹介します。

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2011年8月3日水曜日

楓材のTVボード

もう一丁!井上てつしデザインの秀作できました














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