2010年5月24日月曜日

樺テーブル (ナカシマさんはつつむ編)

もうすぐホタルの時期ですね。みなさまには、めぼしいスポットはございますでしょうか?
私はあります・・・でも、秘密です。

そんなこんなで、樺テーブルの完成写真を紹介します。大分県の九重町で活動しています、TEDEの井上さんとのタッグを組んでの作品でございます。

撮影するには、ちょっと残念な場所ですが、事情があり仕方ありません。テーブルの仕上がりには満足しています。みなさまいかがでしょうか?




井上さんもカメラ片手にパチリ。

この状態から、長野県の木曽へと運ばれて、漆塗りをします。
この仕事の依頼をしてくれたクライアントに感謝します。


そして、また、中島さんが楽しそうに梱包していますね。


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2010年5月23日日曜日

樺テーブル (そろそろと完成する編)

五月はビールが旨いとひそかに思っておりますが・・・みなさまはいかがでしょうか?また、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
つづきでございます。

部材は、組み上げてしかできない削り部分は残しつつ、製作工程の中では一番緊張します、組み上げ工程に取り掛かります。

組み上げた時に隙間が出ないか、長さが綺麗にそろっているかを、この状態でシュミレーションしています。必要があれば調整を加えます。組み上げは一発勝負ですから慎重です。

組み上げております。

この時予想される失敗例としては、部材を間違えて組んでしまう・組み上げ完了までに糊が乾燥してしまう・ホゾがきつすぎて入らない・ホゾの先当たりで胴付がつかない・部材同士が曲がった状態でクランプしてしまう・・・などなど挙げればきりがないですが、一通りのアクシデントは想定しておかないと、うまくはいきません。想定できていれば事前に対処できますからうまくいきます。

慣れていても、この瞬間はいつも緊張で、体が小刻みに震えます。

がっちりクランピングしてます。ポニークランプが頼もしく思えますね。

組みたててから、接合部の削りだしをして、Rの整合性を出していきます。この時は木工ヤスリがいいです。
そして、残りの部材を接合します。とても、うまくいったと思います。

天板への接合部を加工して、取り付けたところです。スポークの一本一本の陰影と立ち姿がとてもきれいですね。


這いつくばってますが、最後のダメ直しをやっています。完成して、仕事を終えるのがちょっと寂しく思えます。

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2010年5月2日日曜日

樺テーブル (加工される木の気持ち編)

つづきです。随分写真だけアップしてほったらかしていました・・・。御覧頂いていた方々、スミマセン。

天板に契り(チギリ)加工を施しています。板に割れが入っていますので、装飾的な面白さと共に、割れ止めの効果を期待しています。人によって“チョウチョ”とかいう呼び方だったりします。

隙間なく埋める事が出来ています。コツがあります。
自然の木の造形と、人為的に加えられた加飾の美しさが、この写真におさまっていると思います。
修業したての頃に、この加工をした時は全然うまくいかず、師匠から何回もやり直しをさせられた事を思い出しました。

脚の部材加工を一通り終えたところです。これより、手仕事でしか加工できない工程に入ります。
終えるまで、どのくらい時間がかかるのか、想像ができません・・・。
終わるあてのない旅にでる、そんな気分です。

そして、終わるあてのない旅にエイヤッと、一歩踏み出したところです。

いろんな形をした道具を駆使して、目指す形へと、ひたすら削っています。

仮に部材同士を組んでみました。形がだんだん見えてきましたね・・・。

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